第3章 ご使用の前に

3.1. 各部名称

Armadillo-230の各部名称と機能を簡単に説明します。

Armadillo-230のインターフェース

図3.1 Armadillo-230のインターフェース


  1. LED(赤)

    Armadillo-230の起動状態を示します。起動時とネットワークの設定を変更するときに点灯し、システムとして使用可能になると消灯します。システム設定を初期化した際、起動時に時間のかかる処理を行いますが、この間は点滅します。また、USBのデバイスを検知し使用可能になるまでの間も点滅します。

  2. LED(緑)

    LED(緑)は、電源状態を示します。点灯時は電源がオン、消灯時は電源がオフです。

  3. シリアルコネクタ

    シリアルケーブルを接続するコネクタです。

  4. タクトスイッチ

    GPIOにつながっているスイッチです。初期状態のアプリケーションでは使用していません。

  5. NANDフラッシュモジュールコネクタ

    NANDフラッシュモジュール(オプション品)を接続するコネクタです。

  6. 電源コネクタ

    ACアダプターを接続するコネクタです。DC5VのACアダプターをご利用になれます。

  7. ジャンパピン [3]

    起動モードの変更に使用します。通常起動する場合はJP1、JP2共にオープンにしておきます。

  8. 拡張コネクタ

    本マニュアルでは使用しません。拡張コネクタに関する詳しい説明は、ハードウェアマニュアル「5.各種インターフェース仕様」をご覧ください。

  9. LANコネクタ2のActive LED(黄)

    LANのアクティブ状態を表示します。

  10. LANコネクタ2

    LANケーブルを接続するコネクタです。

  11. LANコネクタ2のLink LED(緑)

    LANのリンク状態を表示します。

  12. LANコネクタ2のS/Nシール

    LANコネクタ2のS/N(シリアルナンバー)及びMACアドレスが記載されたシールです。

  13. LANコネクタ1のActive LED(黄)

    LANのアクティブ状態を表示します。

  14. LANコネクタ1

    LANケーブルを接続するコネクタです。PoE(Power Over Ethernet)に対応 [4] しています。

  15. LANコネクタ1のLink LED(緑)

    LANのリンク状態を表示します。

  16. LANコネクタ1のS/Nシール

    LANコネクタ1のS/N(シリアルナンバー)及びMACアドレスが記載されたシールです。

3.2. 準備するもの

Armadillo-230を使用するにあたり、必要なものは以下のとおりです。その他の必要なものは、すべてArmadillo-230開発用モデルに含まれています。

  • LANケーブル(カテゴリ5以上のストレートケーブル。PCと直接接続する場合はクロスケーブル)

3.3. ケースの作成

以下の図のようにArmadillo-230をケースに収め、付属のネジで固定してください。ネジをきつく締め過ぎると、ケースが破損する恐れがありますので十分にご注意ください。

ケース作成方法

図3.2 ケース作成方法


3.4. LANケーブルの接続

LANケーブルを正しく接続してください。

Armadillo-230にネットワーク経由でアクセスするには、どちらのLANコネクタを利用してもかまいません。Armadillo-230をブリッジとして利用する場合は、2本のLANケーブルが必要です。

3.5. 電源の投入

ACアダプターを電源コネクタに接続してください。

Armadillo-230に電源が投入されると、LED(赤)とLED(緑)が点灯し自動的に起動が開始されます。その後、ネットワーク接続が完了するとLED(赤)が消灯します。

電源の投入後にLANコネクタのLink LEDが点灯することを確認してください。

3.6. Armadillo-230の終了

ACアダプターを抜くとArmadillo-230は終了します。

ただし、Armadillo-230が内部の設定を変更している最中に電源を切断した場合、設定が正しく保存されない恐れがありますのでご注意ください。Armadillo-230が設定の変更を行う状況は、以降の章で説明します。



[3] ジャンパピンの設定に関する詳しい説明は、ハードウェアマニュアル「5.15.JP1,JP2(起動モード設定ジャンパ)」をご覧ください。

[4] PoEによる電源供給には、オプションのPoEモジュールの実装が必要となります。現在、PoE対応モデルは受注生産品です。