第1章 はじめに

このたびはArmadillo-230をお買い求めいただき、ありがとうございます。

Armadillo-230は2つのイーサネットとシリアルインターフェース、及び汎用入出力インターフェースを持つ超小型ネットワークコンピュータです。ご購入頂いたそのままの状態で、ネットワーク上のパケットを監視し、検出の通知をメールで送ることが可能です。

標準OS(オペレーティングシステム)にLinuxを搭載していますので、フラッシュメモリの内容を書き換えることで、Linuxの豊富なソフトウェア資産を利用することができます。また、Cなどのプログラミング言語を使用して、オリジナルのプログラムを作成し動作させることが可能です。

本マニュアルには、ご購入時の状態のArmadillo-230で利用できる各種機能の利用方法が記載されています。Armadillo-230をカスタマイズしてご利用される場合は、「Armadillo-200シリーズソフトウェアマニュアル」を参照してください。

利用できる機能は、以下のとおりです。

PCからWEBブラウザで簡単設定

ネットワークに接続されたPCのWEBブラウザで、ネットワーク設定などの変更やファームウェアのアップデートなどを行うことができます。

パケット監視機能

ネットワーク上のパケットを監視し、特定の文字列を含むパケットやポートスキャンの検出を電子メールで通知することがます。

ネットワークブリッジ機能

Armadillo-230の2つのイーサネットを接続し、ブリッジとして動作させることができます。ネットワークブリッジ機能を使うことで、既存のネットワーク構成を変更することなくArmadillo-230のパケット監視機能を導入することができます。

SSH(Secure Shell)機能

SSHプロトコルを利用して、ネットワーク接続されたPCからArmadillo-230のコンソールにログインすることができます。

以降、本書では他のArmadilloシリーズにも共通する記述については、製品名をArmadilloと表記します。