第2章 作業の前に

2.1. 準備するもの

Armadilloを使用する前に、次のものを準備してください。

作業用PC

LinuxもしくはWindowsが動作し、1ポート以上のシリアルインターフェースを持つPCです。

シリアルクロスケーブル(及び、Armadillo-240ではRS232Cレベル変換アダプター)

D-Sub9ピン(メス-メス)の「クロス接続用」ケーブルです。RS232Cレベル変換アダプターをコネクタ基板に接続する際は、黄色のケーブルが1ピン側になるよう接続してください。

付属CD-ROM(以降、付属CD)

Armadillo-200シリーズに関する各種マニュアルやソースコードが収納されています。

シリアルコンソールソフト

minicomやTera Termなどのシリアルコンソールソフトです。(Linux用のソフトは付属CDの「tool」ディレクトリにあります。)作業用PCにインストールしてください。

2.2. 接続方法

下の図を参照して、シリアルクロスケーブル(とRS232Cレベル変換アダプター)、ACアダプター、VGAモニタ、そしてLANケーブルをArmadilloに接続してください。

Armadillo-220接続例

図 2.1. Armadillo-220接続例


Armadillo-230接続例

図 2.2. Armadillo-230接続例


Armadillo-240接続例

図 2.3. Armadillo-240接続例


2.3. ジャンパピンの設定

Armadillo-200シリーズではジャンパの設定を変えることで、ブート時の動作を変更することができます。以下の表に設定と動作の関連を記載します。HermitやCPUオンチップブートROMの使用については、 第5章項5.5. 「ブートローダーを出荷状態に戻す」 で説明します。

表 2.1. ジャンパの設定とブート時の動作

JP1JP2ブート時の動作
オープンオープンLinuxカーネルを起動
オープンショートHermitコマンドプロンプトを起動
ショート-CPUオンチップブートROMを起動

[ティップ]

ジャンパのオープンまたはショートとは、ジャンパピンにジャンパソケットを

  • オープン: 挿さない

  • ショート: 挿す

状態を表わします。

ジャンパの位置

図 2.4. ジャンパの位置