Armadillo-500 FX 液晶モデルでは、USB接続Solid State Disk(以降、SSDと表記)にLinuxシステムを構築することができます。この章では、起動可能なSSDシステムの構築手順について説明します。
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SSDにLinuxカーネルをインストールしてブートさせることができません。ここで構築するファイルシステムを起動する時でも、Linuxカーネルは
フラッシュメモリに書き込まれている物を使用します。
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この章では、表7.1「SSDシステム例」のようなSSDシステムを例に、構築手順を説明します。
表7.1 SSDシステム例
パーティション | タイプ | 容量 | 説明 |
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/dev/sda1
| ext3 | 1GB | ルートファイルシステムを配置する領域です。 |
ここでは、SSDをフォーマットし、パーティション1にEXT3ファイルシステムを作成するところまでの手順を説明します。
ここでは、SSDにルートファイルシステムを構築する手順について説明します。
7.2.1. Debian GNU/Linuxを構築する
Debianを構築する場合、付属CDのdebianディレクトリ以下のアーカイブを使用します。これは、純粋なDebianでインストールされるファイルを分割してアーカイブ化したものとなります。これらをファイルシステム上に展開することでルートファイルシステムを構築することができます。図7.3「Debianアーカイブの展開例」に展開例を示します。
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ルートファイルシステムにDebianを構築する場合は、パーティションの空き容量が最低でも256MB必要です。
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7.2.2. atmark-distイメージから構築する
atmark-distで作成されるシステムイメージをSSDのルートファイルシステムとして構築する方法を説明します。ここでは、ユーザーランドイメージ(romfs.img.gz
)から構築する手順を図7.4「romfs.img.gzからの作成例」で示します。
ジャンパにより起動モードを保守モードに設定し、再起動してください。
保守モードで立ち上げ、SSDのルートファイルシステムで起動するためには、図7.5「ルートファイルシステム指定例」を実行してください。
新しくシステムを構築した場合、システム起動時にWARNINGが表示される場合があります。それらのWARNINGを解決する方法を説明します。