8.1.1. A400-LCD-Erratum #1: I2Cバスが使用不可能になる
オーディオコーデックとリアルタイムクロックの同時使用時に、FFC(Flexible Flat Cable)のクロストークノイズが原因でI2Cバスのアービトレーションロストが発生する可能性があります。この現象が発生した場合は、以降再起動を行うまでI2Cバスを使用した通信を行うことができなくなります。
将来リビジョンにて修正予定です。このエラッタの回避方法については「対応」を参照してください。
Armadillo-400シリーズ LCD拡張ボード 製品リビジョンAを参考に拡張ボードを設計する場合には、 クロストークノイズの対応として次の対策を行うことを推奨します。
linux-2.6.26-at10(Linuxカーネルイメージファイル: linux-a400-1.03.bin.gz)以降では、I2Cバスのアービトレーションロストを抑制するためにRTCドライバを変更しています。RTCドライバの変更は根本的な対策ではなく、クロストークノイズが原因でI2Cバスのデータ読み書きに失敗する可能性があります。
8.1.2. A400-LCD-Erratum #2: i.MX257のAD入力端子が故障する
タッチスクリーン信号に入力保護回路が無いため、ESD(ElectroStatic Discharge)が印加された場合にタッチスクリーンの入力に使用しているi.MX257のAD入力端子が故障する可能性があります。
将来リビジョンにて修正予定です。このエラッタの回避方法については「対応」を参照してください。
Armadillo-400シリーズ LCD拡張ボード 製品リビジョンAを参考に拡張ボードを設計する場合には、 ESDが印加された場合の対応として次の対策を行うことを推奨します。この対策により、タッチスクリーンの入力に使用しているi.MX257のAD入力端子が故障する可能性を低減することができます。
ダンピング抵抗の挿入に伴い、タッチスクリーンの入力に使用しているi.MX257のAD入力端子に入力される値が変化します。そのため、タッチスクリーンのキャリブレーション(位置補正)を行う必要があります。
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atmark-dist-20101008(ユーザランドイメージファイル: romfs-a440-1.03.img.gz)以降では、タッチスクリーンユーティリティー(tslib-utils)が追加され、ts_calibrateによりタッチスクリーンのキャリブレーションを行うことが可能です。以下の手順を参照してキャリブレーションを行ってください。 functesterが起動している場合、終了させます。 [armadillo ~]# killall functester
ts_calibrateを実行[]し、キャリブレーションを開始します。TSLIB_TSDEVICEには、タッチスクリーンのデバイスファイルを指定します。 [armadillo ~]# TSLIB_TSDEVICE=/dev/input/event1 ts_calibrate
以下のような画面が表示されます。表示されている十字カーソルの中央を押下してください。同様の操作を5回行います。以上でキャリブレーションは完了です。 キャリブレーションの結果を次回起動時にも有効にするためには、以下のコマンドを入力してください。 [armadillo ~]# flatfsd -s
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