第3章 作業の前に

本書では、Armadillo-420 WLANモデルで評価を行うことを想定しています。Armadillo-420 WLANモデル以外のプラットフォームを利用して評価を行う場合は、記載の内容ではうまくいかない箇所があるかもしれませんがご了承ください。

Armadillo-420 WLANモデル以外のプラットフォームを利用の場合は、本章に記載のある注意事項を守って評価していただくようにお願いします。

3.1. カーネルバージョン

Armadillo-420 WLANモデル以外で評価する場合は、次に示すカーネルバージョン以降のソフトウェアを使用してください。該当しないバージョンでは、SDホストコントローラのドライバ実装の不備などが原因し、正常に動作しない恐れがあります。

表3.1 対応するカーネルバージョン

プラットフォーム対応可能バージョン
Armadillo-420linux-2.6.26-at11以降
Armadillo-440

3.2. カーネルコンフィグレーション

Armadillo-420 WLANモデル以外で評価する場合は、カーネルコンフィグレーションを図3.1「カーネルコンフィグレーション」のように設定し、Armadillo-400シリーズWLANオプションモジュールに対応させる必要があります。

[ティップ]

Armadillo-420 WLANモデル用のカーネルイメージを使用する場合は、図3.1「カーネルコンフィグレーション」の設定を行う必要はありません。このカーネルイメージは、Armadillo-440でも動作可能です。

最新のカーネルイメージは、http://download.atmark-techno.com/armadillo-420/imageからダウンロードすることができます。カーネルイメージのファイル名は、linux-a400-wlan-[version].bin.gzです。

System Type  --->
    Freescale MXC Implementations  --->
        MX25 Options  --->
            Armadillo-400 Board options  --->
                [ ] Enable UART3 at CON9[3]
                [*] Enable SDHC2 at CON9[3]
                [*]   Enable PWREN for SDHC2 at CON9_1[3]
                [*] Enable RTC alarm interrupt at CON9_2[4][5]
                [*] Select RTC alarm interrupt for wakeup source[4][5]
        Device options  --->
                [ ] Enable UART3 module[4]
Device Drivers  --->
    Voltage and Current regulators  --->
        <*>   Fixed voltage regulator support[3]

図3.1 カーネルコンフィグレーション




[3] 必須の設定

[4] 任意に設定可能

[5] linux-2.6.26-at13以降で設定可能