第5章 各種インターフェース仕様

5.1. 各種インターフェースの配置

各種インターフェースの配置

図5.1 各種インターフェースの配置


表5.1 各種インターフェースの内容

部品番号インターフェース形状コネクタ実装状態
液晶モデル量産モデル
CON1 LAN RJ-45コネクタ実装実装
CON2 LAN

ピンヘッダ(8P)

(2.00mm ピッチ)

非実装非実装
CON3 USB 1 Type-Aコネクタ実装実装
CON4 USB 2

ピンヘッダ(10P)

(2.00mm ピッチ)

実装実装
CON5 SD microSD スロット実装実装
CON6 RTC外部バックアップ用電源入力

ピンヘッダ(2P)

(2.00mm ピッチ)

非実装非実装
CON7 シリアル 1

ピンヘッダ(5P)

(2.54mm ピッチ)

非実装実装
CON8 i.MX31 JTAG

ピンヘッダ(14P)

(2.00mm ピッチ)

実装非実装
CON9 LCD

ピンヘッダ(40P)

(2.00mm ピッチ)

実装非実装
CON10 拡張

ピンヘッダ(80P)

(2.00mm ピッチ)

実装非実装
CON11 電源入力

ピンヘッダ(4P)

(2.00mm ピッチ)

非実装実装
J1,J2 CPU モジュール/FXボード

コネクタ(154P)

(0.5mm ピッチ)

実装実装
JP1 USB 1 設定ジャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mm ピッチ)

実装実装
JP2,JP4 ユーザージャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mm ピッチ)

実装実装
JP3 i.MX31 起動モード設定ジャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mm ピッチ)

実装実装
D5 パワーLED LED(緑色,面実装)実装実装
D6 ユーザーLED LED(赤色,面実装)実装実装

5.2. 電気的仕様

入出力インターフェースの電気的仕様を表5.2「電気的仕様」に示します。i.MX31 のSoftware Pad Control Register(SW_PAD_CTL)で出力電流 (Std, High, Max) やスルーレート (Slow, Fast) を変更することができます。

表5.2 電気的仕様

SymbolParameterMinMaxUnitConditions
VIHInput High-Level Voltage0.7×NVCCNVCCVNVCC = +3V
VILInput Low-Level Voltage00.3×NVCCVNVCC = +3V
VOHOutput High-Level VoltageNVCC-0.15 VIOH = -1mA
0.8×NVCC VIOH = Specified Drive
VOLOutput Low-Level Voltage 0.15VIOL = 1mA
 0.2×NVCCVIOL = Specified Drive
IOH_SHigh-Level Output Current, Slow Slew Rate-2 mAVOH = 0.8×NVCC, Std Drive
-4 mAVOH = 0.8×NVCC, High Drive
-8 mAVOH = 0.8×NVCC, Max Drive
IOH_FHigh-Level Output Current, Fast Slew Rate-4 mAVOH = 0.8×NVCC, Std Drive
-6 mAVOH = 0.8×NVCC, High Drive
-8 mAVOH = 0.8×NVCC, Max Drive
IOL_SLow-Level Output Current, Slow Slew Rate2 mAVOL = 0.2×NVCC, Std Drive
4 mAVOL = 0.2×NVCC, High Drive
8 mAVOL = 0.2×NVCC, Max Drive
IOL_FLow-Level Output Current,Fast Slew Rate4 mAVOL = 0.2×NVCC, Std Drive
6 mAVOL = 0.2×NVCC, High Drive
8 mAVOL = 0.2×NVCC, Max Drive
IINInput Current (No PU/PD) ±1uAVI = NVCC or GND
Input Current (100kΩPU) 25uAVI = GND
 0.1uAVI = NVCC
Input Current (100kΩPD) 0.25uAVI = GND
 28uAVI = NVCC
IOZTri-state Leakage Current ±2uAVI = NVCC or GND, I/O = High Z

5.3. CON1,CON2 (LAN インターフェース)

CON1,CON2 は10BASE-T/100BASE-TX のLAN インターフェースです。カテゴリ5 以上のイーサネットケーブルを接続することができます。AUTO-MDIX 機能を搭載しており、ストレートまたはクロスを自動認識して送受信端子を切り替えます。

i.MX31 にはイーサネットコントローラが内蔵されていないため、上にイーサネットコントローラ (IC4) を搭載してネットワーク機能を実現しています。イーサネットコントローラはi.MX31 のメモリバス (メモリエリア:CS3) に接続されています。

LAN コネクタ(RJ45)にはパルストランス内蔵品を使用しており、CON1 はパルストランスとイーサーネットコントローラ間の信号が、CON2(RJ45)はパルストランス後の信号が接続されています。

表5.3 CON1 信号配列(RJ45)

ピン番号信号名I/O機能
1TX+Out差動のツイストペア送信出力(+)
2TX-Out差動のツイストペア送信出力(-)
3RX+In差動のツイストペア受信入力(+)
4--75Ω終端、CON1(5 ピン)とコネクタ内部で接続
5--75Ω終端、CON1(4 ピン)とコネクタ内部で接続
6RX-In差動のツイストペア受信入力(-)
7--75Ω終端、CON1(8 ピン)とコネクタ内部で接続
8--75Ω終端、CON1(7 ピン)とコネクタ内部で接続
-LEFT_LED-イーサネットコントローラのGPIO1/nLED2 ピンに接続
-RIGHT_LED-イーサネットコントローラのGPIO2/nLED3 ピンに接続

表5.4 CON2 信号配列(パルストランス内側)

ピン番号信号名I/O機能
1TPO+ イーサネットコントローラのTPO+ピンに接続
2TPO- イーサネットコントローラのTPO-ピンに接続
3CT-パルストランス センタータップ(+3V)
4CT-パルストランス センタータップ(+3V)
5TPI+ イーサネットコントローラのTPI+ピンに接続
6TPI- イーサネットコントローラのTPI-ピンに接続
7RIGHT_LED-イーサネットコントローラのGPIO2/nLED3ピンに接続
8LEFT_LED-イーサネットコントローラのGPIO1/nLED2ピンに接続

5.4. CON3 (USB インターフェース1)

CON3 はUSB インターフェースです。USB トランシーバを経由してi.MX31 のUSB コントローラに接続されています。

  • データ転送モード:USB 2.0 High Speed (480Mbps) 、Full Speed (12Mbps) 、Low Speed (1.5Mbps)

  • 供給電源:電圧+5V、電流500mA (Max)

  • コネクタ形状:Type-A

  • コントローラ:i.MX31 内蔵USB コントローラ (USBOTG ポート)

表5.5 CON3 信号配列

ピン番号信号名I/O機能
1+5VPowerUSB 電源(+5V、最大500mA の供給可能)
2USB-In/OutUSB のマイナス側信号
3USB+In/OutUSB のプラス側信号
4GNDPowerUSB 電源(GND)

Armadilloサイトにて、動作確認済みUSBデバイス情報を随時更新していますのでご確認ください。

5.5. CON4 (USB インターフェース2)

CON4 はUSB インターフェースです。USB トランシーバを経由してi.MX31 のUSB コントローラに接続されています。

  • データ転送モード:USB 2.0 High Speed (480Mbps) 、Full Speed (12Mbps) 、Low Speed (1.5Mbps)

  • 供給電源:電圧+5V、電流500mA (Max)

  • コネクタ形状:10 ピン (2.00mm ピッチ)

  • コントローラ:i.MX31 内蔵USB コントローラ (USBHOST2 ポート)

表5.6 CON4 信号配列

ピン番号信号名I/O機能
1+5VPowerUSB 電源(+5V、最大500mA の供給可能)
2-- 
3USB-In/OutUSB のマイナス側信号
4-- 
5USB+In/OutUSB のプラス側信号
6-- 
7GNDPowerUSB 電源(GND)
8-- 
9-- 
10-- 

5.6. CON5 (SDインターフェース)

CON5 はSD インターフェースです。CON5にはmicroSDスロットを実装しています。i.MX31 のSD/MMC コントローラ(SDHC1)に接続されています。

表5.7 CON5 信号配列

ピン番号信号名I/O機能
1DAT2In/Outデータバス(bit2)、i.MX31のSD1_DATA2ピンに接続
2CD/DAT3In/Outデータバス(bit3)、i.MX31のSD1_DATA3ピンに接続
3CMDIn/Outコマンド/レスポンス、i.MX31のSD1_CMDピンに接続
4VDDPower電源(+3V)
5CLKOutクロック、i.MX31のSD1_CLKピンに接続
6VSSPower電源(GND)
7DAT0In/Outデータバス(bit0)、i.MX31のSD1_DATA0ピンに接続
8DAT1In/Outデータバス(bit1)、i.MX31のSD1_DATA1ピンに接続
9CD_SWInカード検出(Low:カード挿入、High:カード未挿入)、i.MX31のATA_DMACK(GPIO3_30)ピンに接続
10GNDPower電源(GND)

Armadilloサイトにて、動作確認済みmicroSD/microMMCカード情報を随時更新していますのでご確認ください。

5.7. CON6 (RTC外部バックアップ用電源入力)

CON6 は上に搭載されているリアルタイムクロック (IC10) の外部バックアップ用電源入力です。リアルタイムクロックはポリアセンキャパシタ (PAS) のバックアップにより電源切断後も一定時間動作しますが、長時間電源を切断されても時刻データを保持したい場合に別途外付けバッテリーを接続することができます。 (計時可能最低電圧:約+1.1V、リアルタイムクロック消費電流:約1uA)

i.MX31 にはリアルタイムクロックコントローラを内蔵していますが、バックアップ保持時間改善のためリアルタイムクロック専用IC を上に搭載しています。リアルタイムクロック専用IC はi.MX31 のI2C コントローラ (ポート2) に接続されています。

外付けバッテリーの接続

図5.2 外付けバッテリーの接続


[警告]

リアルタイムクロックの保持に使用しているポリアセンキャパシタは温度によって寿命/充放電回数が著しく異なります。また、ポリアセンキャパシタは交換不可です。そのため、リアルタイムクロックバックアップが重要なシステムにおいては、別途バックアップ用電池をご使用下さい。バックアップ用電池をご利用になる場合、電圧は3.3V を越えないように設計してください。

表5.8 CON6 信号配列

ピン番号信号名I/O機 能
1EXT_BATPowerリアルタイムクロックのバックアップ用電源入力
2GNDPower電源(GND)

[警告]

CON6 には+3.3V 以上の電圧を加えないでください。内部デバイスが破壊する可能性があります。

5.8. CON7 (シリアルインターフェース1)

CON7 は非同期 (調歩同期) シリアルインターフェースです。i.MX31 のUART コントローラに接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • 最大データ転送レート:1.875Mbps

  • フロー制御:無し

  • コントローラ:i.MX31 内蔵UART コントローラ (ポート1)

表5.9 CON7 信号配列

ピン番号信号名I/O機 能
1-- 
2RXD1In受信データ、i.MX31 のRXD1 ピンに接続
3TXD1Out送信データ、i.MX31 のTXD1 ピンに接続
4+3VPower電源(+3V)
5GNDPower電源(GND)

[警告]

TXD1,RXD1 はCON10 にも接続されておりますが、同時利用には対応していませんので、どちらかひとつのコネクタでのみご利用ください。

5.9. CON8 (i.MX31 JTAG インターフェース)

CON8 は、JTAG デバッガを接続することができるJTAG インターフェースです。i.MX31 のJTAG コントローラに接続されています。

表5.10 CON8 信号配列

ピン番号信号名I/O機 能
1VTrefPower電源(+3V)
2GNDPower電源(GND)
3TRST*Ini.MX31のTRSTBピンに接続
4GNDPower電源(GND)
5TDIIni.MX31のTDIピンに接続
6GNDPower電源(GND)
7TMSIni.MX31のTMSピンに接続
8GNDPower電源(GND)
9TCKIni.MX31のTCKピンに接続
10GNDPower電源(GND)
11TDOOuti.MX31のTDOピンに接続
12SRST*Inシステムリセット入力
13RTCKOuti.MX31のRTCKピンに接続
14GNDPower電源(GND)

[ティップ]

オプション品として、20ピン(2.54mm ピッチ)に変換する「Armadillo-500 FX JTAG変換ケーブル」(型番: OP-JC14P2-00)も販売しております。

5.10. CON9 (LCD インターフェース)

CON9 は、デジタルRGB 入力を持つ液晶パネルモジュールを接続することができるLCD インターフェースです。i.MX31 の同期ディスプレイコントローラに接続されています。

  • 最大解像度:800×600 (18bit)

  • コネクタ形状:40 ピン (2.00mm ピッチ)

  • コントローラ:i.MX31 内蔵同期ディスプレイコントローラ (SDC)

表5.11 CON9 信号配列

ピン番号信号名I/O機 能接続先信号名[a]
1SCLK0Ini.MX31のSCLK0ピンに接続PENIRQ*[b]
2CSPI2_SS1Outi.MX31のCSPI2_SS1ピンに接続CS*[b]
3CSPI2_SS0Outi.MX31のCSPI2_SS0ピンに接続NC
4CSPI3_SCLKOuti.MX31のCSPI3_SCLKピンに接続DCLK[b]
5CSPI3_MISOIni.MX31のCSPI3_MISOピンに接続DOUT[b]
6CSPI3_MOSIOuti.MX31のCSPI3_MOSIピンに接続DIN[b]
7GNDPower電源(GND) 
8+3VPower電源(+3V)
9IPU_LD5Outi.MX31のIPU_LD5ピンに接続B5[c]
10IPU_LD4Outi.MX31のIPU_LD4ピンに接続B4[c]
11IPU_LD3Outi.MX31のIPU_LD3ピンに接続B3[c]
12IPU_LD2Outi.MX31のIPU_LD2ピンに接続B2[c]
13IPU_LD1Outi.MX31のIPU_LD1ピンに接続B1[c]
14IPU_LD0Outi.MX31のIPU_LD0ピンに接続B0[c]
15GNDPower電源(GND) 
16IPU_LD11Outi.MX31のIPU_LD11ピンに接続G5[c]
17IPU_LD10Outi.MX31のIPU_LD10ピンに接続G4[c]
18IPU_LD9Outi.MX31のIPU_LD9ピンに接続G3[c]
19IPU_LD8Outi.MX31のIPU_LD8ピンに接続G2[c]
20IPU_LD7Outi.MX31のIPU_LD7ピンに接続G1[c]
21IPU_LD6Outi.MX31のIPU_LD6ピンに接続G0[c]
22GNDPower電源(GND) 
23IPU_LD17Outi.MX31のIPU_LD17ピンに接続R5[c]
24IPU_LD16Outi.MX31のIPU_LD16ピンに接続R4[c]
25IPU_LD15Outi.MX31のIPU_LD15ピンに接続R3[c]
26IPU_LD14Outi.MX31のIPU_LD14ピンに接続R2[c]
27IPU_LD13Outi.MX31のIPU_LD13ピンに接続R1[c]
28IPU_LD12Outi.MX31のIPU_LD12ピンに接続R0[c]
29GNDPower電源(GND) 
30IPU_CONTRASTOuti.MX31のIPU_CONTRASTピンに接続CTRL[d]
31IPU_DRDY0Outi.MX31のIPU_DRDYピンに接続ENAB[c]
32IPU_VSYNC3Outi.MX31のIPU_VSYNC3ピンに接続VSYNC[c]
33IPU_HSYNCOuti.MX31のIPU_HSYNCピンに接続HSYNC[c]
34IPU_FPSHIFTOuti.MX31のIPU_FPSHIFTピンに接続CK[c]
35GNDPower電源(GND) 
36GNDPower電源(GND) 
37+3VPower電源(+3V) 
38+3VPower電源(+3V) 
39VBATTPower電源(+3.4V~5.5V) 
40VBATTPower電源(+3.4V~5.5V) 

[a] Armadillo-500 FX 液晶モデルにおいての接続先信号名。

[b] Armadillo-500 FXインターフェースボードのTexas Instruments製タッチパネルコントローラIC「TSC2046」(IC6)に接続。

[c] 京セラ製タッチパネル内蔵LCDパネル「TCG057VGLBB-G00」に接続。

[d] Armadillo-500 FXインターフェースボードのTexas Instruments製LEDバックライトドライバーIC「TPS61160」(IC5)に接続。


5.11. CON10 (拡張インターフェース)

CON10 は、の機能を拡張するためのインターフェースです。各インターフェースのI/Oレベルは、+3Vです。拡張機能を表5.12「CON10 拡張機能」に示します。

表5.12 CON10 拡張機能

機能名内 容
UART1調歩同期シリアルインターフェース1(ハードウェアフロー無し)
UART2調歩同期シリアルインターフェース2(6線フロー有り)
UART5調歩同期シリアルインターフェース3(2線フロー有り)
USBH1USBインターフェース3
1-wire1線式調歩同期シリアルインターフェース
I2C1I2Cシリアルインターフェース
SDHC2SDインターフェース
GPIO汎用入出力インターフェース
CSIカメラインターフェース
KPPキーパッドインターフェース
DAMデジタルオーディオインターフェース
Audioアナログオーディオインターフェース

また、CON10は用途に応じて多くの機能を選択できるように、一つのピンに複数の機能が割り当てられています。これをマルチプレクスされていると言います。マルチプレクスされている機能を表5.13「CON10 信号配列およびGPIO マルチプレクス情報」に示します。

表5.13 CON10 信号配列およびGPIO マルチプレクス情報

ピン

番号

機能名信号名I/O機 能

GPIO

モード

1UART5UART5_RTSIni.MX31のPC_VS2ピンに接続-
2UART5_CTSOuti.MX31のPC_RSTピンに接続-
3UART5_RXDIni.MX31のPC_BVD1ピンに接続-
4UART5_TXDOuti.MX31のPC_BVD2ピンに接続-
5UART1UART1_RXDIni.MX31のRXD1ピンに接続GPIO2_4
6UART1_TXDOuti.MX31のTXD1ピンに接続GPIO2_5
7-GNDPower電源(GND)-
8-+3VPower電源(+3V)-
9GPIOGPIO3_29In/Outi.MX31のATA_DIOWピンに接続GPIO3_29
10GPIO3_4In/Outi.MX31のCSI_D4ピンに接続GPIO3_4
11SDHC2SD2_DATA3In/Outi.MX31のPC_PWRONピンに接続-
12SD2_DATA2In/Outi.MX31のPC_VS1ピンに接続-
13SD2_DATA1In/Outi.MX31のPC_READYピンに接続-
14SD2_DATA0In/Outi.MX31のPC_WAIT*ピンに接続-
15SD2_CMDIn/Outi.MX31のPC_CD1*ピンに接続-
16SD2_CLKIn/Outi.MX31のPC_CD2*ピンに接続-
17-GNDPower電源(GND)-
18USBH1USBH1_DPIn/OutUSBトランシーバのDPピンに接続-
19USBH1_DMIn/OutUSBトランシーバのDMピンに接続-
20-GNDPower電源(GND)-
211wireBATT_LINEIn/Outi.MX31のBATT_LINEピンに接続GPIO2_17
22GPIOGPIO2_2In/Outi.MX31のSRX0ピンに接続GPIO2_2
23GPIO2_1In/Outi.MX31のSTX0ピンに接続GPIO2_1
24GPIO2_0In/Outi.MX31のSVEN0ピンに接続GPIO2_0
25DAM Port4STXD4Outi.MX31のSTXD4ピンに接続GPIO1_19
26SRXD4Ini.MX31のSRXD4ピンに接続GPIO1_20
27SFS4Outi.MX31のSFS4ピンに接続-
28SCK4Outi.MX31のSCK4ピンに接続-
29UART2UART2_DSRIni.MX31のDSR_DTE1ピンに接続GPIO2_13
30UART2_RIIni.MX31のRI_DTE1ピンに接続GPIO2_14
31UART2_DCDIni.MX31のDCD_DTE1ピンに接続GPIO2_15
32UART2_DTROuti.MX31のDTR_DTE1ピンに接続GPIO2_12
33UART2_RTSIni.MX31のRTS2ピンに接続-
34UART2_CTSOuti.MX31のCTS2ピンに接続-
35UART2_RXDIni.MX31のRXD2ピンに接続GPIO1_27
36UART2_TXDOuti.MX31のTXD2ピンに接続GPIO1_28
37-GNDPower電源(GND)-
38-+3VPower電源(+3V)-
39I2C1I2C1_CLKIn/Outi.MX31のI2C1_CLKピンに接続-
40I2C1_DATIn/Outi.MX31のI2C1_DATピンに接続-
41GPIOGPIO3_0In/Outi.MX31のGPIO3_0ピンに接続GPIO3_0
42GPIO3_1In/Outi.MX31のGPIO3_1ピンに接続GPIO3_1
43CSICSI_D8In/Outi.MX31のCSI_D8ピンに接続GPIO3_8
44CSI_D9In/Outi.MX31のCSI_D9ピンに接続GPIO3_9
45CSI_D10In/Outi.MX31のCSI_D10ピンに接続GPIO3_10
46CSI_D11In/Outi.MX31のCSI_D11ピンに接続GPIO3_11
47CSI_D12In/Outi.MX31のCSI_D12ピンに接続GPIO3_12
48CSI_D13In/Outi.MX31のCSI_D13ピンに接続GPIO3_13
49CSI_D14In/Outi.MX31のCSI_D14ピンに接続GPIO3_14
50CSI_D15In/Outi.MX31のCSI_D15ピンに接続GPIO3_15
51CSI_MCLKOuti.MX31のCSI_MCLKピンに接続GPIO3_16
52CSI_VSYNCOuti.MX31のCSI_VSYNCピンに接続GPIO3_17
53CSI_HSYNCOuti.MX31のCSI_HSYNCピンに接続GPIO3_18
54CSI_PIXCLKOuti.MX31のCSI_PIXCLKピンに接続GPIO3_19
55KPPKEY_ROW7In/Outi.MX31のKEY_ROW7ピンに接続GPIO2_21
56KEY_ROW6In/Outi.MX31のKEY_ROW6ピンに接続GPIO2_20
57KEY_ROW5In/Outi.MX31のKEY_ROW5ピンに接続GPIO2_19
58KEY_ROW4In/Outi.MX31のKEY_ROW4ピンに接続GPIO2_18
59KEY_ROW3In/Outi.MX31のKEY_ROW3ピンに接続-
60KEY_COL7In/Outi.MX31のKEY_COL7ピンに接続GPIO2_25
61KEY_COL6In/Outi.MX31のKEY_COL6ピンに接続GPIO2_24
62KEY_COL5In/Outi.MX31のKEY_COL5ピンに接続GPIO2_23
63KEY_COL4In/Outi.MX31のKEY_COL4ピンに接続GPIO2_22
64KEY_COL3In/Outi.MX31のKEY_COL3ピンに接続-
65KEY_COL2In/Outi.MX31のKEY_COL2ピンに接続-
66-MRST*Inシステムリセット入力-
67-GNDPower電源(GND)-
68AudioSPK-Outオーディオコーデック スピーカー出力(-)-
69SPK+Outオーディオコーデック スピーカー出力(+)-
70HP_DETInオーディオコーデック ヘッドホンジャック挿抜検出-
71HP_ROutオーディオコーデック ヘッドホン出力(右)-
72HP_LOutオーディオコーデック ヘッドホン出力(左)-
73HP_VGNDOutオーディオコーデック ヘッドホンGND(VMID)-
74MIC_INInオーディオコーデック マイク入力-
75-GNDPower電源(GND)-
76-GNDPower電源(GND)-
77-VBATTPower電源(+3.4V~5.5V)-
78-VBATTPower電源(+3.4V~5.5V)-
79-+5VPower電源(5V)-
80-+5VPower電源(5V)-

5.11.1. UART1 (シリアルインターフェース1)

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • 最大データ転送レート:1.875Mbps

  • フロー制御:無し

  • コントローラ:i.MX31 内蔵UART コントローラ (ポート1)

[警告]

信号線はCON7 にも接続されておりますが、同時利用には対応していませんので、どちらかひとつのコネクタでのみご利用ください。

5.11.2. UART2 (シリアルインターフェース2)

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • 最大データ転送レート:1.875Mbps

  • フロー制御:CTS、RTS、DTR、DSR、DCD、RI

  • コントローラ:i.MX31 内蔵UART コントローラ (ポート2)

5.11.3. UART5 (シリアルインターフェース3)

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • 最大データ転送レート:1.875Mbps

  • フロー制御:CTS、RTS

  • コントローラ:i.MX31 内蔵UART コントローラ (ポート5)

5.11.4. USBH1 (USB インターフェース3)

USBH1 はUSB シリアルインターフェースです。USB トランシーバを経由してi.MX31 のUSB コントローラに接続されています。

  • データ転送モード:USB 2.0 Full Speed (12Mbps) 、Low Speed (1.5Mbps)

  • コントローラ:i.MX31 内蔵USB コントローラ (USBHOST1 ポート)

5.11.5. 1-wire (1 線式 調歩同期シリアルインターフェース)

1-wire は1 線式 調歩同期シリアルインターフェースです。i.MX31 の1-wire コントローラに接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

5.11.6. I2C1 (I2C シリアルインターフェース)

I2C1 はI2C シリアルインターフェースです。i.MX31 のI2C コントローラ(ポート1)に接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

5.11.7. SDHC2 (SDインターフェース)

SDHC2 はSDインターフェースです。i.MX31 のSD/MMC コントローラ(SDHC2)に接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

5.11.8. GPIO (汎用入出力インターフェース)

GPIO は汎用入出力インターフェースです。i.MX31 のGPIO ピンに接続されています。また、これ以外にも他の機能に割り当てられたピンをマルチプレクス切り替えすることによりGPIO として利用することも可能です。マルチプレクスでGPIO 利用可能なピンは表をご覧ください。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • ビット数:5 ビット

5.11.9. CSI (カメラインターフェース)

CSI はカメラインターフェースです。i.MX31 のCSI に接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • データビット数:8 ビット

5.11.10. KPP (キーパッドインターフェース)

KPP はキーパッドインターフェースです。i.MX31 のKPP(キーパッドポート)に接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • 方式:キースキャンマトリクス方式

  • 最大キーパッド数:30 キー

5.11.11. DAM (デジタルオーディオインターフェース)

DAM はデジタルオーディオ用同期式シリアルインターフェースです。i.MX31 のDAM(デジタルオーディオマルチプレクサ) ポート4 に接続されています。

  • 信号入出力レベル:+3V I/O レベル

  • 信号線数:4 線(STXD4,SRXD4,SFS4,SCK4)

5.11.12. Audio (アナログオーディオインターフェース)

Audio はアナログオーディオインターフェースです。オーディオコーデックIC(IC11)に接続されており、モノラルスピーカー出力およびステレオヘッドホン出力およびモノラルマイク入力の機能があります。コーデック IC(IC11)は、i.MX31 の DAM(デジタルオーディオマルチプレクサ) ポート 5 に接続されています。コーデック IC の電源はスピーカー駆動用電源のみ+5V に、それ以外はすべて+3V 電源に接続されています。

  • 最大サンプルレート:48kHz

モノラルスピーカーの出力仕様は以下の通りです。

  • 最大出力:1W

  • インピーダンス:8Ω

また、液晶モデル開発セットで使用しているスピーカーは以下の通りです。

  • メーカー: CUI

  • 型番: GC0351N

  • インピーダンス: 8Ω

  • 定格出力: 1W

5.12. CON11 (電源入力)

CON11 はArmadillo-500 FX に電源を供給する4 ピンコネクタ (2mm ピッチ) です。VBATT には、過電圧保護のために5.6V ツェナーダイオードと、過電流保護のために2.3A リセッタブルヒューズが接続されています。+5V はUSB のデバイス供給用電源とオーディオコーデックのスピーカ電源に使用し、VBATT はシステム電源(+3V,+1.8V,+1.4V)に使用しています。入力電圧は単調増加としてください。極度に短い間隔でのオン/オフ繰り返しは行わないでください。入力には積層セラミックコンデンサ4.7μF 3 個を実装しています。

表5.14 CON11 信号配列

ピン番号信号名I/O機 能
1+5VPower電源(5V±5%)
2GNDPower電源(GND)
3GNDPower電源(GND)
4VBATTPower電源(+3.4V~5.25V)

5.12.1. 内部電源電圧精度

Armadillo-500 FXは3 つのスイッチングレギュレータで、VBATT電源からシステム用電圧+1.4V、+1.8V、+3.0Vを生成しています。各電圧の出力電圧精度と最大定格電流を表5.15「電圧精度と最大定格電流」に示します。

表5.15 電圧精度と最大定格電流

電圧精度最大出力定格電流
+1.4V±3% (25℃ typ.)1A
+1.8V±3% (25℃ typ.)1A
+3.0V±3% (25℃ typ.)1A

5.13. J1,J2 (CPU モジュール/FXボード間コネクタ)

J1, J2 はArmadillo-500 のCPU モジュールとFXボードを接続する基板間コネクタです。ヒロセ電機社製154 ピンコネクタ (基板間高さ:4mm) を採用しています。

J1, J2 の信号配列は、付録B CPU モジュールの信号配列を参照してください。

表5.16 J1,J2 のコネクタ型式

コネクタ名コネクタ型式
J1,J2CPU モジュールFXボード
FX10A-140S/14-SVFX10A-140P/14-SV

5.14. JP1 (USB インターフェース1 設定ジャンパ)

JP1 はUSB インターフェース1 のUSB トランシーバのID ピンに接続されています。オープン状態でUSBDevice モード、ショート状態でUSB Host モードになります。

5.15. JP2,JP4 (ユーザージャンパ)

JP2,JP4 はユーザー側で自由に利用できるジャンパです。ジャンパに接続されているi.MX31 の信号をGPIOの入力モードに設定します。オープン状態でHigh レベル、ショート状態でLow レベルになります。

表5.17 JP2,JP4 機能

ジャンパ名機 能
JP2i.MX31 のCOMPARE(GPIO1_8)ピンに接続(Low:ショート、High:オープン)
JP4i.MX31 のCAPTURE(GPIO1_7)ピンに接続(Low:ショート、High:オープン)

5.16. JP3 (i.MX31 起動モード設定ジャンパ)

JP3 はi.MX31 の起動モードを設定するジャンパです。

表5.18 Armadillo-500 FX の起動モード

JP3動 作
オープンCPU モジュール上のフラッシュメモリブート
ショートUART ブート:UART1(CON7 またはCON10)使用

5.17. D5 (パワーLED)

D5 はArmadillo-500 FX の電源状態を示す緑色LED です。電源投入状態で点灯します。

5.18. D6 (ユーザーLED)

D6 はユーザー側で自由に利用できる赤色LED です。LED に接続されているi.MX31 の信号をGPIO の出力モードに設定します。High レベルで点灯、Low レベルで消灯にできます。

表5.19 D6 機能

LED 名 機 能
D4 赤色LED、i.MX31 のSIMPD0(GPIO2_3)ピンに接続(Low:消灯、High:点灯)